ザンクト・ペルテン大聖堂の博物館
神聖な芸術と現代的な信仰のコミュニケーションが出会う場所
ザンクト・ペルテン美術館で開催される「聖なるアール・ヌーヴォー」展は、1900年前後のオーストリアの教会美術に焦点を当てている。小教区教会、修道院、個人コレクションから集められた数多くの品々は、教会当局の拒絶にもかかわらず、アール・ヌーヴォーが聖なる領域においても重要な役割を果たしていたことを強調している。
1897年に芸術家団体「セセッシオン」が設立されたウィーンに近かったこともあり、特にオーストリア東部では、この新しい芸術様式による宗教的なオブジェが制作された。ザンクト・ペルテン市は、セセッシオンのメンバー数人の故郷であり、今日でもアール・ヌーヴォーと密接な関係がある。
ザンクト・ペルテン教会美術館でアール・ヌーヴォーの展覧会
聖なるアール・ヌーヴォー」展は、ザンクト・ペルテン美術館の2023年の年次展覧会である。ウィーンで開催されたオーストリア初の教会的アール・ヌーヴォー展から100年以上を経て、同美術館は伝統的な芸術観と開放的な時代精神との緊張関係に焦点を当てた。この展覧会では、悪条件にもかかわらず、数多くの神聖な美術品がアール・ヌーヴォー様式で制作された理由を探る。
その範囲は、祭壇、聖杯、紋章から典礼衣裳まで多岐にわたる。セセッシオンのモットーである「時は芸術を、芸術は自由を」を、オープンマインドな聖職者やパトロンが認めていたことを、初公開の品々からうかがい知ることができる。
このデジタルツアーでザンクト・ペルテンにあるミュージアム・アム・ドムの魅惑的な世界に浸り、次回の訪問に向けて最適な準備を整え、現地でさらに濃密で充実した体験をお楽しみください。